どうもオレです。って誰やん!
はい、毎度おなじみひろぽんおにいさん[E:penguin]ですよ♪
いよいよ3月に入りまして、だんだんと春の息吹を感じられるようになってきましたね。
という訳で、今月の『I[E:heart01]かぬま』1週目から3週目は、
『草木芽吹く春に、何か新しいことを始めてみるのはいかが?』
と題して、近年鹿沼市内にオープンしたお店や工房をご紹介しながら、
今からでも始められる様々なジャンルの魅力をお伝えしていきます。
第1週の3日は、「鹿沼で自転車始めましょう[E:sign01]」ということで、
市内蓬莱町に1年半ほど前にオープンした、
『アシル自転車店』のご紹介です[E:clover][E:clover]
国道293号線に面したお店を早速尋ねると、
お店の前にいきなりかっこいい自転車が[E:coldsweats02]こりゃテンション上がるね[E:up][E:up]
中がどんなふうになっているのか、おにいさん[E:penguin]はもう興味しんしん丸ですよ[E:happy02][E:shine]
お店に入るなり、すげー速そうな車体がズラリと[E:thunder]
そしてご店主はこの方[E:flair]
元競輪選手の 雁部 護 さん[E:shine]
お会いした第一印象は、とにかくよく笑うナイスガイ[E:punch]
まずはお店や自転車について色々と教えていただきたいです[E:happy02][E:shine]
雁部さん、今日はどうぞよろしくお願いします[E:notes]
「はい、こちらこそ[E:happy01]」
[E:penguin]まずは雁部さんご自身のご経歴を教えて下さい。
「僕は昭和61年にデビューしまして、それから一昨年まで現役で走ってました。
現役時代の最後の1年は、日本競輪選手会 栃木支部の支部長として、
支部の運営にも広く携わっていたので、
現役時代は選手としても役員としても仕事をしてきました。
他には『宇都宮ブリッツェン』のチーム立ち上げや、
宇都宮の森林公園で毎年行われる『ジャパンカップ』の運営にも関わっていまして、
それは引退後の今でも続けています」
[E:penguin]お店を開きたいという夢を、現役時代から持っていらしたのですか?
「そうですね。元々自転車が趣味で競輪選手になったのと・・・
選手だって、果たして長くやれるかどうか分からない仕事ですからね。
自分が年を取ってきて、続けて2回ほど落車した時に、
『あ、もうこれは危険だな』って思ったんで、その辺も辞めるきっかけにはなりましたね」
[E:penguin]小さいころから自転車へのあこがれがあったと?
「中学・高校時代に少しサッカーをやっていたのですが、
だんだんと、ちょっと違うなって気持ちのズレが出てきまして・・・。
そんな中で、打ち込めそうな別のことを探していた時に、元々旅行も趣味で、
中学時代から自転車で放浪などもしていたので、それがそもそもの始まりですね」
「それで、自分でちゃんとした自転車を買えばもっと遠くに行けるかなと思って、
高校時代にバイトして自転車を買って、
その新しい自転車で北海道に流氷を見に行きたいと思ったんですね。
旅費も稼いで、休みを利用して北海道まで行ったのが本当の遠乗りの最初ですね。
青森まで電車で行って、連絡船で函館まで渡って、そこから宇登呂まで自走で走って。
結構距離的には何千キロか・・・1500とか2000は走ってると思いますね」
[E:penguin]それはすごい!お若い頃から道具にはこだわりがあるのですか?
「そうですね。道具は好きです。
例えば自転車にしても車にしても、僕は道具としか思ってないんです。
よくね、ピカピカにして乗ってくれる方もたくさんいますけど、
僕はどっちかっていうとガンガン使って活用してっていうのが好きなんですね。
チームでまとまってどこかに行くというよりかは、
1人で遠くに行きたいっていうのが原点ですかね。
自分の力でほんとに遠くまで行けるので、すごく良い乗り物だと思います」
「大丈夫かな?ちゃんとしゃべれてますかね俺・・・[E:coldsweats01]テヘ」
いやいや、思ったより上手くしゃべれてますよ[E:catface]って失礼でしょ[E:dash]
[E:penguin]現在はさくら市在住とのことですが、
なぜこの鹿沼にお店をオープンしようと思ったのですか?
「現役時代に、僕たちは競輪場でのバンクの練習と、
『街道練習』っていって、一般の道を使って遠乗りに行ったりする練習をしたんですね。
鹿沼ってのは、粕尾にしても古峰ヶ原にしても、
すごく走れるコースが多い、そしてバリエーションが多く道路も非常に走りやすいと。
そういう中で、やっぱり自分で走りたいってのが一番大きくて、
お店を出してみたら現役で役員をやっているより走れる時間が多く取れるかなと思って、
それで鹿沼に出すことにしました」
[E:penguin]好きが高じてお店まで出してしまうとは[E:coldsweats02]スゴイ
自転車で走る上での条件の良さが一番だったんですね。
「そうですね。ほんと鹿沼は走りやすいし、
冬でも那須とかに比べて全然走れますし、僕は良いと思います。
街から郊外に出ていくと、信号も少ないし、山に行けばトレーニングできるし、
平坦なサイクリングもできるしで、環境的にすごく良いと思います」
[E:penguin]古峰ヶ原の雄大な山々を眺めながら走っていると、やっぱり恍惚となってしまいますか?
「もちろん山を見るのも良いですし、小来川沿いとか大芦川沿いとか、
川を見て魚がいるのがまた楽しいですよね(笑)。
夏はアユ釣りの様子を見たりね。
眺めていると、なかなか距離が進まないですもんね。
鹿沼は清流の里なんて言われていますし、走っていてすごく楽しいコースだと思います」
[E:penguin]「アシル自転車店」という店名の由来は?
「元々自分が北海道が好きなんですね。
北の大地が好きで、そこでいろいろ言葉を選んでいた時に、
アイヌ語で新しいとか新鮮なっていう意味合いの言葉を見つけたと。
で、じゃあこれでいこうかとなりまして。
後ろの「自転車店」っていうところは、見ての通り工房みたいな、
昔ながらの自転車屋さんみたいな状態なので、そんなイメージで決めました。
気さくな響きが狙いですね(笑)」
確かに、変にこじゃれた名前を付けるよりかは親近感[E:shine]がありますね[E:flair]
[E:penguin]お店の中にたくさんの自転車、それからヘルメットやグローブなども並んでいますが、
こちらで扱っているものを改めて教えて下さい。
「ロードレーサーとピストバイクがメインですね。
あとはクロスバイク・マウンテンバイクなど、すべてのジャンルを扱ってます。
ただ一般車は直接は扱っていません。スポーツバイクがメインですね。
でもね、パーツがどこにあるかとかは、実は自分で把握していない部分も多くて(笑)。
お客さんに逆に探してもらって、お金をポーンと置いていってもらうとか(爆笑)。
僕自身非常にゆるーい人間なので、そんな感じでのんびりやってます」
[E:penguin]うんうん、確かにお話し伺ってるとゆる~い感じが・・って・スミマセン[E:bearing][E:sweat01]
客層も専門的な走りをしたいという方が多いですか?
「そうですね。うちはショップとしては在庫も少ないので、
現役時代の経験を活かしての整備というのもウリにしています。
例えば自転車って組んだだけじゃなくて、レバーの引きしろとか、
あとは実際に組み上げてお客さんに渡す時のポジショニングがすごく大事なんですね。
だから、他のお店で買われたお客さんで、
ポジショニングだけやってくださいっていらっしゃる方も来る位なので、
そこは現役時代に培った経験、1ミリ単位でサドルやハンドルを動かしていたっていう、
それが活きてると思います。今は技術的な方面をメインに仕事をしているという感じです」
[E:penguin]整備の資格もいくつかおもちなんですね?
「自転車技師と自転車整備士という資格なんですが、
それらはあくまでも一般車の整備に関するものなんですね。
スポーツバイクに関しては特別な資格は要らないのですが、
やはり専門的な技術が要求されるので、例えば、
競輪選手の走り方や体重によってスポークの硬さを変えたり、細かく結束したり、
普通のショップさんではまずやらないような仕事が多いです。
あと一般のロードレースに出ている方向けの『オーバーホール』っていうんですけど、
全部ばらしてホールを整備したり、グリスを入れ替えたりと、
そういう専門的な仕事の依頼が非常に多いです」
[E:penguin]オーバーホールを定期的にすることによって、自転車の寿命も延びると。
「今はインターネットなどで安く買えるケースも多いですが、
組み付け方とかセッティングで全然別物に変わってくるんですね。
よく車のレースでメカニックとかいるじゃないですか。
あの人たちは車に特化して整備しますよね。ウチのようなプロショップは、
自転車のプロのメカニックと思ってもらった方が良いと思います。
ただ、いろんなショップさんの特色があって、
在庫をたくさん持った大きなお店で見て楽しんで選ぶっていうのも楽しさもありますし、
ウチの場合は、お客さんに来てもらった中で、
「こういうのが欲しいんです」ってまずは話をさせてもらった中で、
そこから一緒に選んでいく、組み上げていくってことが多いです」
[E:penguin]売ったらただ売りっぱなしではなくて、
お客さんとのじっくりとしたお付き合いを重視していると。
「そうなんです。自転車というのは、ポジショニングだけで全くの別物になります。
先日も、ある中学校の先生が、1年くらい乗ってるんだけどどうも調子が悪いと。
それでポジショニングで来られたんですね。
で、1時間とか1時間半とかかけて各所を調整しながら乗ってもらったのですが、
それだけで全然変わったって言われましたし、その後来ていただいた時は、
アベレージが4キロも上がったって言ってるくらいですから(笑)。
そしたらその方、今度は奥さん連れてきて、奥さんのクロスバイクも見て下さいと。
ウチはクロスバイクに関してはお金を取らないで見てますから、整備をしながら、
乗りやすい自転車に仕上げてあげるっていう、そういう依頼は本当に多いです」
[E:penguin]整備に関する腕、本当に現役時代の経験が活きているのですね。
「そうですね・・。ただ、難しいところは、
トラックの競技っていうのは、ものすごくシンプルなんですね。
ブレーキなどのパーツが何も付いてない状態のものを整備するのと、
こういう色んなパーツが付いた自転車を整備するのは違うので、
長く自分で触って経験していないとできないことですね」
[E:penguin]ミリ単位の調整で全然違うと。
「乗られている方ならすぐにわかると思います。
例えば、腰が痛かったのが痛くなくなったとか、膝が痛かったのが痛くないとか。
あとは、普通に乗ってても楽に進むっていうのが一番よくわかると思います。
僕なんかは自分で長く乗ってた経験が、やっぱり活きてると思います。
1日で150キロ、レーススピードではなくて荷物をたくさん積んで走るってなると、
やっぱり乗り方も楽に乗らないとだめだし、疲れないように乗らなきゃいけないし、
あとはレースに対応した体つくりとか、そういったアドバイスもしています」
[E:penguin]雁部さんのレベルで整備ができるというお店が、県内でも大変レアなのですね。
「そうですね。栃木県自転車連盟のHPに出ているショップさんなんかは、
ウチと同じレベルで整備をしているところが多いですが、県内では少ないですね。
ブリッツェンのメカニックをやっている方のお店や、
自分でレースにも出場されている方のお店、
皆さん交流がありますし、情報交換もしてますし、
僕自身も他のショップさんからいろいろ勉強させてもらってます。
ウチは宇都宮などの近隣から整備で来てくれるってお客さんが多いですね。
女性の方ももちろんいますが、クロスバイクで整備で来られて、
もう1つ良い自転車が欲しいってなってくることが多いですね」
[E:penguin]地元鹿沼の方々の反応はどうですか?
「鹿沼って元々ロードとかマウンテンに乗ってる方ってたくさんいらっしゃるんですね。
走れるコースもたくさんある。でもショップが無いから、
整備をするのに車で遠くまで持っていかなければならない。そういう状態だったのが、
ウチができたおかげですごく助かりますっていうのはよく言っていただけます。
たまたまね、僕が鹿沼で走りたいって思ったからなんですが、
結果的に皆さんに喜んでいただいて良かったと思ってます」
[E:penguin]客層的には、自転車を全く知らないという初心者の方も多かったりしますか?
「ええ、非常に多いですね。
「ロードに乗りたいんです」、「クロスに乗りたいんです」って言って買われていくのは、
逆にベテランの方よりも多いです。
これからスポーツバイクに本格的に乗りたいんですっていう方ですね。
ロードにしようかクロスにしようか迷うって方はすごくたくさんいます」
[E:penguin]ロードのクロスの具体的な違いというのは?
「クロスバイクは一般車のポジションを更に前傾させて、
それである程度速く走れる、かつ街乗りにも適していると。
ロードは更にハンドルもドロップになりますし、車重も軽い。
アベレージも延びますので、もっと楽に早く遠くに行くのにはロードが良いと思います。
モノによっては7キロとか、非常に軽くできています。
素材はカーボンなんかも使われていますね。
カーボンフレームというとすごく人気があるし、
値段的には高くなっていきますけども、選ばれていますね」
[E:penguin]予算的にはどのくらいを考えていれば良いのですか?
「本当に予算で変わってくるんですけど、かければキリがないんですね。
クロスの場合は5万円くらいから8万円くらいで選ばれる方が多いですし、
ロードの場合は、初めて買われるのであれば15万円くらいですね。
高いものは70万円とかしてしまいますが、
その人その人に合った選び方、チョイスの仕方がありますので、
まずはプロに相談しながら決めていった方が良いと思います」
[E:penguin]こちらを訪れた初心者の方々には、雁部さんからすすめるというよりは、
初めにご本人のご希望などを伺った上でアドバイスをするという流れなんですね。
「そうなんです。僕の方からいきなりこれがいいよってすすめるのは、まず無いです。
皆さんの予算と、これからどういうふうに自転車を使っていきたいのか・・・
遠 くに行きたいのか、早く走りたいのか、そういう希望を聞いて、
その中から合った自転車を勧めていくというのが基本ですね」
[E:penguin]お客さんとの会話こそが、自転車店をやられている醍醐味なんて部分もあるんですか?
「そうですね。ウチで初めて自転車を買われたお客さん・・・
それまで一般車しか乗ってなくて、赤いクロスバイクを買って行かれたんですね。
その方が、「休み の日に栃木市まで行ってきました、真岡まで行ってきました」
って言って、だんだん距離が延びていくんですね(笑)。
そういったお話しを聞くと、すごく嬉しく なりますね。
自転車って自分の力だけでそこまで行けるものなので、
僕としては、できるだけ遠くまで行っていただけるとすごく嬉しいです。
それと、実業団に登録して レースで走っているお客さんも来られるんですけど、
そういう方も、「今回3位に入りました」とか、
「自分のフィーリングに合ったフレームや車輪に仕上げてく れてありがとう、良かった」
なんて言葉を聞くと、心から嬉しいですね」
雁部さんは以前はナショナルチームの監督として、
オーストラリア・メルボルンで行われたワールドカップにも参加。
そこでの快進撃でロンドンオリンピックの切符もゲット[E:rock]したんです[E:happy02][E:shine]
ちなみに今着ているのがその時のジャージなんだって[E:catface]ホシイナ
[E:penguin]他に、初心者が乗るにあたって注意すべき点はありますか?
「例えば、最初はクロスを買うじゃないですか。
でも、クロス買った人は、絶対ロードを買いたがる。100%です(笑)。
なぜなら、速度でロードに必ず抜かれてしまうんですね(笑)。
だから悔しくなっちゃって、やっぱロードが良いんですけどっていうのがもう(笑)。
男の人も女の人も必ずクロスだけじゃ満足できなくなります。
奥深い自転車の世界にズブズブとハマっていくと(笑)。
ただ、今はね、インターネットで安く手に入れられる時代ですけど、
結局自分で組めなくて、「組んでもらえますか?」って持ってこられる方もいるんですね。
やっぱり最初から正規のものを購入すれば、
整備も良くできるし、ポジショニングもしっかりできますので、
安易に通販には頼らない方が良いと思いますね」
[E:penguin]結局は、安かろう悪かろうになってしまうのですね。
それから、自転車本体だけではなくて、安全装備も大事ですよね。
「自転車というのは、クロスもそうなんですが、
一般車に比べて当然スピードが高いんですね。で、車道を走るのが基本なので、
自転車本体以外にも、ヘルメットとグローブ、
この2点は必ず一緒に購入していただきたいっていうのが心からのお願いです。
クロスだとヘルメットっておかしくない?って言う人もいるんですけど、
実際街乗りでヘルメットを被っている方を見ていただくと、
すごく格好良いっていうのが分かると思うんですね。
安全だし格好良いし、自転車とヘルメットというのは、
乗る上での最低限の装備だと思って、セットで買われるのが良いと思います」
[E:penguin]本来楽しい自転車でけがをしてしまうと、ご主人としても悲しいですよね。
「そうですね。僕も色々事故を経験したり、また人から聞いたりもするんですが、
装備がなかったことによってけがの程度がより大きくなるということが必ずありますので、
安全に関しては、夜だったら後ろに付けるライト類もそうですけど、
安全にかかわる部品に関しては必ずセットと考えていただきたいと思います」
[E:penguin]本当に安全第一ですね。
ところで、雁部さんは整体師としての顔もお持ちなんですよね?
「実は、自転車屋さん以外にも身体のメンテナンス、整体も手掛けています。
『アシルコンディショニングスタジオ』という、ここに併設したスタジオでやっています。
これは現役中・・・30歳過ぎくらいからなのでキャリア的には17~18年くらいですが、
競輪開催中なんかに県内の選手たちの体を調整してあげてまして、
自転車屋と一緒にコンディショニングスタジオも始めました。
選手の方々もそうですけど、口コミでこの近所の方や一般の方が来てくださいまして、
宇都宮や、遠いところだと大平とか那須あたりからも、
コンディショニングだけで大勢来てくださいますね」
「自転車に乗る方も一般の方も、やり方は全く一緒なんですけれども、
選手の場合は、筋肉を緩めることによって自転車のセッティングが決まってくるんです。
自転車に体を合わせてた部分が、今度は自転車が体に合っていくようになります。
現役の時はそういう考えで施術していたんですけども、
一般の方、たとえばギックリになっちゃったとか、
腰が痛い首が痛いんですけどって、そういう方々も来ています」
「ただ僕の場合はあくまでコンディショニングなので、
首が痛い肩が痛いといってもその部分だけの痛みを取ることはできないんですね。
悪くなった原因っていうのは骨のズレだったり筋肉の塊だったりするので、
トータルで、体全体として整えていかないと長持ちしないんですね。
それでウチに来られた方で1回施術したとします。
そうしたら、最低1ヶ月は来ないでくださいってお願いしているんです」
「なぜかというと、緩めた筋肉を使うことによって、
非常にバランスの良い状態で筋肉が付いてくるんですね。
それによって骨のズレも少なくなるし、痛みも出づらくなる、
良い筋肉も確実に付いてくるので、3日後に来てください、
1週間後に来てくださいっていうような話は絶対しないです。
これは全くのオリジナルの施術と言えると思います」
良い成績を収めるためには、人間工学的な知識も必要ということなんですね。
そしてそれを実践してしまう努力が本当に素晴らしいと思います[E:confident]
[E:penguin]他に自転車に対するこだわりのポイントなどは?
「個人的な意見としては、クロモリ(クロムモリブデン鋼)っていう素材があって、
昔から乗っているのがいわゆるそのスチール素材を使っているものなのですが、
それは丈夫だし、乗り心地が素材によって全然変わってくるんですね。
だから「いつかはクロモリですよ」っておススメしているくらいで、
とても良い素材だと思います。最近そういうふうに選ばれる方も多いです。
そこにある赤いのは・・・35年位前、
手前の白い「Carrera」っていうのは20年位経ってますが、
これまできれいなまんま使って、汚れとかへたりはありますけど、
ずっと長く乗っていられるってのがクロモリだし、乗った時にすごく体に優しくて、
重さは決して軽くはないのですが、乗っててすごく楽しいし、楽だし、
素材によっても乗り比べができますので、ぜひ当店で乗ってもらいたいと思います」
[E:penguin]見たところ本当にヴィンテージって感じですね。
「そうそう!ただ古いだけですけど(笑)」
[E:penguin]モノによってはプレミアが付いていたり?
「自転車に関しては、特にヨーロッパモデルに関してはありますね。
有名どころだと『コルナゴ』ですとか、
そういうところの古いクロモリなんかは高値が付いていますし、
『ランドナー』の旅用の自転車で『ルネールス』ってタイプがあるんですけど、
今現在生産されていないので、ものすごく高い値段で取引されていますね」
[E:penguin]年を追うごとにだんだん希少性が増していくという感じなんですね?
「はい。ウチの場合は私物もたくさん転がっているんですけど(笑)、
このカーボンのも私物なんですね。これなんかは誰にあげてもいいですけど、
向こうにあるクロモリは誰にもあげられない(笑)。それ程に大事です(笑)」
[E:penguin]たとえば、ご来店された方でお目が高い方がいて、
「おっ!これ譲ってくれないかな」なんて話にもなったりするんですか?
「何人かいましたね。
多少パーツを変えちゃってるんで、ダメな部分もあるんですけど、
『Carrera』のクロモリ欲しいですって方は何人かいましたね。
ちなみに、ジャパンカップでキアプッチがこのモデルで走ったんですよね。
現役の時に観て、自分も欲しくなって買いました」
好きな選手を実際に見て、同じものを欲しくなっちゃうって気持ちすごく良く分かるな~[E:heart04]
「これは普段練習用に使っているものですね[E:scissors]」
なんと[E:sign01]シートに刺繍が入ってますよ[E:coldsweats02]
下側のショックはゴムでできています。
一般的な自転車みたくスプリングじゃないんだね[E:bearing]
「じゃあ、これお貸ししますので早速走りに行きますか[E:sign01]」
「えっ[E:sign01]いきなりっすか[E:sign02]」
ひろぽんおにいさん[E:penguin]ちょっと(かなり??)緊張してますが・・・
雁部さんご指導のもと、まずはシートの高さを調整してもらいます。
ギアはなんと10段[E:sign01]上手く使いこなせるかな。。
[E:penguin]「やめてくださいよ、雁部パイセン・・・みんなが見てるじゃないですか・・・」
「何言ってんだよ、見られてる方がお前も興奮するくせに・・・」
などと腐女子大勝利なキャッキャウフフ[E:heart04]をしてる訳では決してございません[E:sign03]
ポジショニング、ポジショニングが大事なんです[E:sign01]
つま先がギリギリ着くか着かないか、位がちょうど良いっていんだけど、
これでもまだ全然高いんだって[E:coldsweats02]
街中で、電柱に手でつかまって信号待ちしてる人見かけるでしょ?
そうしないとダメなくらいギリギリに調整するんだね[E:bearing]
という訳で、ド素人のおにいさん[E:penguin]、おっかなビックリのままスタート[E:bicycle][E:dash]
[E:penguin]「お、おう・・・ちょ、ちょっと待ってね。。」
いきなりよろける。
[E:ribbon]ひろみん「テメちゃんとこげやゴルァ[E:happy01]」
[E:penguin]「あっ、サーセン・・・」
雁部さん「・・・(ボクの大事な自転車壊さないでね・・・)」
なんとか立て直して・・・[E:sweat02]
うん、こいだフィーリングが普通の自転車よりも軽いというか、
レスポンスが敏感な感じがして、なんか自分の手足のような感覚がします[E:bicycle][E:shine]
なんとなくこげるようになってきた・・・ということで[E:rock]
安全装備は絶対忘れちゃダメ[E:bearing]
ヘルメットをお借りして、準備万端です[E:scissors]
「よっしゃ、それでは行きますか[E:sign01]」
[E:penguin]「はいっ[E:sign03]」
おっ、なかなかいい感じで進みだしましたね[E:happy02][E:shine]
風がまだまだ冷たいけど、そんなの忘れちゃうくらい気持ちいい~[E:sun][E:sun]
うん、まだギアチェンジがどうにもぎこちないですが・・・なんとかまっすぐ進んでますよ[E:bicycle][E:dash]
鹿沼のレトロな街並みにいい感じにとけこんでるでしょ[E:happy02][E:shine]
そしてあっという間に『まちの駅 新・鹿沼宿』に到着[E:fuji]
ここは普段から自転車愛好家の皆さんの憩いの場になっていますよね[E:happy02][E:shine]
その理由の1つがコチラ、
ロードレーサーなどを駐輪しておける専用のスタンドがあるからなんです[E:sign01]
まちの駅の中でも非常に珍しいんだって[E:catface]
「やり方は簡単ですよ。こうやって持ち上げて(片手でヒョイっと)、シートで引っかけるだけ」
ホントだ、おにいさんもすぐにできたよ[E:flair]
はい、めでたく本日の取材は終了~じゃなくて[E:coldsweats02]
続けて向かったのは、市役所横の急坂[E:sign03]
今宮神社の参道を颯爽と走り抜け、
ビビッてる暇もないまま一気にかけあがるぜコノヤロウ[E:sign03]
[E:penguin]「うおっしゃああああぁぁぁぁぁぁぁ[E:sign03][E:sign03]ヤベぇキツイコレ[E:sign01]キツイよコレ[E:sign03]」
[E:ribbon]「キツイのはこっちです[E:sign03]」
横でマイク構えてるひろみん[E:ribbon]も大絶叫[E:sign01]そんなの知るか[E:sign01]
[E:penguin]「座ったままじゃ無理[E:sign01]お尻を上げて一気に駆け上がります・・・[E:sign01]
キツイけど・・・うあ~~~~ヤベぇ楽しい[E:sign03]なんか楽しい[E:sign03]」
一番軽いギヤでもとにかくこぐのに必死[E:sign03]
なのに雁部さんは座ったまま余裕綽々で後ろから追い上げてくるし[E:sweat01]
ゼエゼエ言いながらやっとの思いで登りきったおにいさん[E:penguin][E:sweat01]
やっぱり年は取りたくないもんだねホントにね。。
「こんなん坂のうちに入らないですけどね[E:happy01](ドヤァ」
えぇ・・・マジかよ雁部パイセン。。
[E:penguin]「いや、でも、ほんと気持ちいいですね[E:bearing]
無心になってペダルをこいでると、普段のストレスなんか全部吹っ飛びそう[E:sun][E:sun]」
「でしょ?それが自転車の楽しみ方の1つでもあるんですよ[E:happy01]」
「車輪なんかもこうやって、初心者の方でもワンタッチ・ツータッチで外せちゃうから、
例えば軽自動車くらいの大きさの車にも収納できちゃうんですね。
だから、まずは車でどこかに出かけて、
その後自転車を降ろしてその土地土地をのんびり走るのも良いですよね。
車でしか通らない所でも、自転車で走るとまた違った発見もあるでしょうしね」
あ~もう、お話し聞いてるだけで自分の自転車欲しくなっちゃう[E:bearing]
雁部パイセン、早くまた走ろうよ[E:happy02][E:shine]
「んじゃ、安全第一でまた行きますよ[E:scissors]」
[E:penguin]この仕事をしていて良かったこと、やりがいを改めて教えていただけますか?
「そうですね、やっぱり毎日自転車に触れていられるのが一番楽しいです。
それと、選手さんなり一般の方々がたくさん乗ってくれて、
その報告をしてくれるのが心から楽しいし、コンディショニングの方だったら、
選手の成績が良くなったとか、一般の方が、
体が楽になったって言ってまた次に来てくれるのが本当に嬉しいですね。
お店をやっている側からしても、ありがたいと思います」
[E:penguin]逆につらかったことなどは?
「つらいことは無いですね(キッパリ)。競輪選手をやっていたのもそうですけど、
自転車が好きで競輪選手を目指したし、自転車が好きで自転車屋さん始めたし、
人が良くなるのが見たくて整体始めちゃったし、つらいことが本当に無いんですね。
ただ、競輪選手って全国各地を転戦するんですね。函館から熊本まで。
で、遠征になると前泊で行ったりするのですが、
そうすると地元の美味しいものを食べて過ごし たりできるんですけど、
この仕事になって遠征に行けなくなった、それだけが寂しい限りです(笑)。
だから後輩たちから「今日から遠征です」なんて聞いたりすると、
いいなぁって思いますね(笑)。現役時代の血が騒ぎますね。
函館でイカ刺し食べたり、熊本で馬刺し食べたり、
そういったことができなくなって、そこは非常に残念 (笑)。僕的には寂しいところです。。」
[E:penguin]でも、良い仕事ですね。
「はい[E:happy01]選手時代も天職だと思っていましたが、
今もすごく楽しくやらせてもらっているので、皆さんに感謝、ですね」
「とにかく、いろんな人に自転車に興味を持ってもらって、乗ってもらいたいと思います。
普段は車でしか移動しないところでも、
自転車だったらもっと細かい ところまで見れますから、
そういう自転車ならではの楽しさを楽しんでもらいたいと思います。
あ、あといくつか宣伝いいですか?」
[E:penguin]もちろんです、どうぞ[E:happy02]
「鹿沼の『ダンナビジョン』さんが、
鹿沼を自転車で盛り上げましょうっていうことで企画を立てていて、
その中で『チャリ鍋』っていうイベントを始めたんですね。
第1回が1月18日に『まちの駅 新・鹿沼宿』であったんですが、
今度第2弾として、引田の岩戸神社の例祭と合わせて3月9日にやります。
時間は午前11時から午後3時までで、自転車で勝手に来て、勝手に鍋つまんで、
それで勝手に帰って下さいっていう、そのくらいのゆるさなので(爆笑)、
ぜひご自身のご自慢の自転車で遊びに来ていただきたいと思います。
もちろん地元の方々との交流もありますし、自転車乗り同士の交流もありますし、
すごく楽しいですので、ぜひ参加 していただきたいと思います。会費は無料です!」
[E:penguin]鹿沼のまちおこしにも最適ですね。
「絶対良いと思いますよ!走るんだったら、絶対こっちの方が良いと思います!
ここはロードに限らず、マウンテンやクロスで街中を走ることもできる場所ですもんね。
1つ目的があれば自転車って集まること ができるんですよね。
鍋もそうですが、久我にそば食べに行こうなんていく企画でも良いわけだしね」
「それと、競技連盟の方で、
競輪場のバンクを一般の方が走れる機会を年に2回3回と設けているんですね。
ですので、ぜひ来ていただいてバンクを実走してもらって、
そういった普段できない体験をぜひしてもらいたいと思います。
そして、ゆくゆくは競輪ファンになって車券を買ってもらえたら嬉しいですね(笑)。
連盟のHPにはイベントがある時には必ずアップされますし、
申し込みはウチでも受け付けていますので、ぜひとも来ていただきたいですね」
[E:penguin]とにかく、自転車に興味を持ったら、まずは雁部さんにご相談[E:sign01]ですね[E:happy01]
「それ良いと思います[E:happy01]
最初にお店に入るのに勇気がいると思うのですが、入ってしまえば意外と落ち着く、
工房みたいな自転車屋さんなので、ぜひ一度いらしてください。よろしくお願いします[E:scissors]」
[E:penguin]ここまで雁部さんにご指導いただきながら、短い時間ではあったのですけれども、
この後もずっと乗っていたい感じがしました。
あと率直に言って、少し悔しい気持ちもあります。
普通に自転車乗れると思っていたのに(笑)、全然乗れてないなっていう。。
もっともっと練習して、自転車というものを本当の意味で乗りこなしたいなと思いました。
皆さん、自転車は本当に良い乗り物です。
これから春に向かって季節も暖かくなって、
外にお出かけするのに本当に良い季節になってきます。
ぜひとも皆さん、この鹿沼で新たな気持ちで自転車を始めてみてはいか がでしょうか?
ね、雁部さん?
「そうですね、ぜひみんなで走りましょう。お待ちしてます。
鹿沼はね、たくさん走るところがあるので、みんなで走りましょう[E:sign03]」
とっても気さくで優しい雁部さんは、最後まで笑顔を絶やさずにいてくれました。
かぬま部一同心から感動[E:sign01]
一緒に取材してたニャロメ姉さん[E:cat]も、
今度雁部さんのお店で自転車の相談に来たいってめっちゃノリノリだったよ[E:happy01]
おにいさん[E:penguin]もお金貯めて、絶対自分の自転車[E:bicycle]手に入れちゃうからね[E:run]
よい子のみんな・・・自然豊かなここ鹿沼で、雁部さんと握手だ[E:sign03]
ではでは[E:clover][E:clover]