ひろぽんおにいさん[E:penguin]です♪

前回のレシピ紹介に続いて、引き続き『I[E:heart01]かぬま』12月23日放送のおさらいです☆




『年末の準備はOK!クリスマスから年越しまで』


今回は、市内白桑田にあります、


『食のアトリエ ア・ターブル[E:clover]』
さんにおじゃましてきました。



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玄関を一歩入ると・・・麗しく並べられた花びらの山が。

これ、実はパンなんですって!


そう、まるで軽井沢のような避暑地の雰囲気そのままといった趣きのこちらには、

とってもとっても素敵なマダム・・・




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料理研究家・ギフトパンクリエイターの
米山 都子 先生 がいらっしゃるんです。


今回おじゃましたのは、クリスマスが間近に迫ってきたということで、

ご家族友人みんなが集まって気軽に楽しめるメニューを教えていただきたい!

と考えたからなんですね。

いきなりの取材の申し込みにも、米山先生は快くご対応下さいました。

米山先生、お料理は非常に不慣れな私ですが・・・よろしくおねがいします!




「はい、こちらこそよろしくお願い致します♪」



こんなご高名な先生に教えていただけるなんて、またとない機会ですからね。

おにいさん頑張ります☆


アシスタントは、先生のご親戚の 菊池 公子 さんが務めてくださいます。



まず1品目は、
『にらとベーコンのディップ』

そう、鹿沼の特産の1つと言えばやっぱりにら!ですよね。

そのにらを使ったフィンガーフードを教えていただきました☆


材料はこちら。

(詳しいレシピは前回の記事をご覧ください)



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鹿沼産の肉厚のにらの存在感がすごいですね!



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おしゃれなエプロンを貸していただきまして・・・あれ、上手く結べないや。。



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「しょうがないわね、ちょっとじっとしてなさい!」

「はっ、はいっ・・・」


いきなり笑われてしもうた・・・なんか出足から申し訳ない感が(>_<)



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気を取り直して、まずはベーコンを5mm幅に切っていきます。



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心配そうに見つめる先生の視線にドキドキしつつ、上手く切れたかな??


「お上手ですよ♪」

「先生、こういった包丁を扱う手つき一つとっても、
 普段お料理をしているか、不器用だなっていうのはほぼ見抜ける感じですか?」


「(笑)分かりますね(^-^)」


やっぱりお見通しだー(>_<)
/



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キッチンペーパーに広げたベーコンを、700Wの電子レンジで30秒位加熱します。


「今ベーコンが、レンジの中で香ばしい音を立てています・・・」


「香ばしい音ってあるんでしょうか(笑)」


はっ、緊張のあまり変な日本語になってしまっている。。




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パラパラと美味しそうな音が響いて、焦げ目も若干付きました。


「これは温めるというよりもね、加熱するというのが目的なので、
 ベーコンがちょっとチリチリする感じまでやります。
 普通でしたらね、フライパンでベーコンを焼きますでしょ?
 それが今電子レンジ簡単に、フライパンを使ったのと同じことができますのでね」




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油もいい感じにしみ出して美味しそう~☆

食欲をそそる香りがたまりません!



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ベーコンは熱が冷めるまで置いておいて、

続けてクリームチーズをゴムべらで柔らかくしていきます。

ってあれ?上手くできないぞ。。



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「こうやるんですよ(笑)」


なるほど、縦に切って、一回転してボウルにこすり付けるといった感じがコツなんですね。

白ワインを混ぜて、更に柔らかく。。




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[E:cat]ニャロメ姉さん「先生笑っていいんですよ(笑)」

「もう先生が、失笑を通り越して、あきれ顔という感じなんですれども・・・。
 先程のお話し通り、お料理全くやっていないんだなというのが、
 もう完全にバレバレという感じでございます。。」


「(笑)でもお料理は楽しく、ね」

「はい!今緊張はしているんですけれども、
 普段あんまりしていないことということで、逆に私ワクワクしております(>_<)/」



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美味しいお料理を作るのには、1つ1つの工程をきちんと、ですね。


そしていよいよ今回の主役、にらの登場です。



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根元のまとまっているところを切り落としたら、5mm幅に切っていきます。



「ちゃんと切りましょうね!」

「はっ、はいっ!」


はじっこが全部くっついちゃってた(>_<)ハズカシイ・・・



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「私見ないようにしますね。緊張してるみたいだから(笑)」


そそそんな・・・呆れた温かいまなざしとっても心強いですよ先生。。



まさかここまでできないとはと自分自身に驚きつつ、なんとか切り終えましたよ。




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でもって、先程のベーコンとにらをチーズの中に混ぜていきます。

そう、にらは生のまま使うんですよ(^-^)



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にらの緑とベーコンの赤と、チーズの白。

これぞ正しくクリスマスカラーじゃないですか!

ここまで計算しているとは・・・さすがです、米山先生☆



「そうでしょう♪(エッヘン」


先生ってば、意外とおちゃめなのね(笑)



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「クリームチーズ、乳製品はにらの臭さを取ってくれますし、
 あとチーズのコクがにらの味をね、バックアップしますね。
 これで非常に美味しくなりますよ」



ただ漠然と合わせている訳ではないんですね、うん。




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「にらって割と中華料理系に使うことが多いんですけども、
 たまにはこういったおしゃれな洋風のオードブルも作ってみると楽しいわよね♪」


「確かに、クリスマスにニラレバ炒めとかはちょっと合わないですね」

「でもそれも楽しいかもわからないですよね。
 今度作っていただきたいわ、ひろぽんおにいさんに♪」



∑(゚Д゚)エッ!?


先生ずいぶんとチャレンジャーですね。。



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先生の思わぬお言葉にドキドキ(>_<)しつつも、

最後にコショウを加えてとりあえず出来上がりです。トロトロで実に美味しそう。

仕上げは2品目の後に!



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続いて教えていただくのは、
『トマトファルシ』。

ファルシとは、フランス語で詰め物の意味なんですね。

(こちらも詳しいレシピは前回の記事をご覧ください)

鹿沼の特産でやはり忘れてはいけないのが、トマト!

見てください、この赤く色付いた美味しそうな子たちを☆



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先程のグダグダを取り戻すべく、改めてやる気スイッチを押したおにいさん。

今度こそ上手くできるかな??



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「この『桃太郎』はね、ミニトマトよりは大きいんですけど、
  直径5センチくらいの可愛い感じですからね。
  クリスマスのオードブルにちょうど良いかなと思います」



ほんとに、手に持った感じが可愛いなぁ。



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「まず横に置きますね。そして全体の1/5のところから切ります。
 切った部分をふたにするんです。
 で、すわりが良くするために、お尻の方も切ってあげます。
 潰れちゃいますからね、あまり力を入れて持たないようにしてくださいね」




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トマトはデリケートな食材ですからね。そーっと、そーっと。。



「今度は、軽量スプーンの後ろなどを使いまして、トマトの内側に筋を入れていきます」




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「トマトの外周の内側に、筋を入れていきます。
 自分では力を入れていないつもりでも、汁が出てきてしまっていますね。。
 これは実に新鮮なトマトということで・・・」


「新鮮なトマトは硬いと思うけど(笑)」

「あー!新鮮なトマトはみずみずしいという印象がありまして・・・」


「みずみずしいですけど、外側は硬いんですね(笑)。実がしっかりしているとね」


口を開けば開くほど自爆してしまうおにいさん、

いわゆる
「にわか」ってヤツですな・・・(>_<)ヒッ



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なぜ筋をいれたかというと、中の身がくり抜きやすいようにするためなんですね。

いきなりスプーンでくり抜こうとすると、身がグジュグジュになってしまうんです。



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くり抜いた後の「器」は、逆さまにして置くのがポイント!

こうすることで中の余計な水分を落とすんですね。

身は軽く種を取り除いたら、あらみじん切りに・・・ん?ひろみんがわろてはる。。


[E:ribbon]「なんかそれちょっと面白い(プゲラッチョ」


それ?あ、今ね、あらみじん切りにした身を包丁の背に乗せてはじっこに寄せたの。

普通は逆でしょって。ん?逆??切る方???


キョトーン・・・(´・ω・`)ショボーン。。



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「包丁は一度拭きましょうね。味が移らないようにね」

「はい、そうですね・・・(刃に向かってあぶない拭き方をする)」

「こういうふう(包丁をスーッと動かす)に拭くと手を切りません(笑)」



[E:ribbon]「可愛いですねおにいさん(笑)」

[E:cat]「笑っちゃいけないって思ってるんだけど(笑)」

「あの~・・・恐らくですね、普段の取材以上に私緊張しております。。」


[E:ribbon]「でも普段の倍以上に楽しそうですよ(笑)」

「あの・・・楽しいでちゅ(噛んだ)
 先生、楽しそうに見えないかもしれませんが・・・元々"不景気顔"なものですみません。。」




「プー!!(盛大に吹き出す)」



アシスタントの
菊地さん「・・・(何も言えねぇ)」


「不景気顔って・・・どんな・・・プププププ」




笑わないのに慣れてるっておっしゃってた先生も、

これまで堪えていたものがここで一気に・・・゚゚・(>_<;)・゚゚・。



さ、気を取り直してハムのみじん切り行きますよ(笑)



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「優しい切り方をされますね。お人柄かしら?」

「あ、あの・・・これは先生、恐らく下手なりにどこかほめるポイントを探して下さった・・・
 逆に先生がすごくお優しいと思います。。」


「あらそう??(笑)やはり生徒さんはほめないと続かないですからね」

「先生は、ほめて伸ばすタイプなんですね?」


「そうですね。でもね、誰でもそうだと思うんですけど、
 叱られるより長所をほめてあげた方がまだやろうって気になりますでしょ?」


「はいっ!」



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なかなか上手くいったかな?



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お次はスイートバジルを2枚。

葉の葉脈(真ん中の太いところ)を取って、みじん切りにします。

包丁の先を使うのがコツです。



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「普通でしたらね、お野菜を先に切って、
 ハムとかを後だと思いませんか?なぜだと思います?」


「先に切ってしまうと香りが飛んでしまうとかですか?」


「それもありますけどね、バジルは金気を嫌うんですね。
 なので包丁を使うと、切り口から変色していってしまうんですね。
 黒っぽく。だから最後に切るんです。
 材料にご機嫌良くしていただいたら、美味しくなりますでしょう?」


「なるほど。食材と対話するという訳ではないですが・・・」


「そう、仲良くおててをつながないといけないですね」

「ありがたくいただく食材ですので、ギスギスした気持ちで作るなどもってのほかだと」


「そうですね。幸せになるための家庭料理ですからね♪」



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先生とのほっこり会話が弾む中、ごはんをボウルに入れていきます。

ちょっとほぐしたら、



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あらみじん切りにしたトマトの身、そしてハムとバジルを入れて、



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粉チーズを入れたら、これまたクリスマスカラーに☆


「本当に可愛いですね。この粉チーズがまた雪っぽくて・・・」


「ちょっとね(笑)今の季節そのもののようですね」



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お塩をまんべんなくふりかけたら、優しくかき混ぜていきます。



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トマトの色味がごはんに移っていって、なんとも淡いピンク色に。。


「トマトの水分、美味しさを吸ってとても美味しくなります。
 粉チーズの味の深みも出てきます。なんだか女の子の色合いになってきましたね(^-^)」


「特に小っちゃい女の子は、この色味は喜ぶんじゃないかなと思います」


「そうですね・・・小さくなくたって乙女はみんな喜ぶと思いますよ」

「そ、そうですね、ここにいる皆さん全員がおっおっ、乙女ということで・・・
 もう、皆さんにおっ、お似合いのお色なんじゃないかと思います・・・オモテマスヨ?」


[E:cat]「なんか敵取ったかのような(笑)」

「その割にかんでます(笑)セリフのようにかんでます(笑)」


そう、女性は皆永遠の17歳・・・ってどこの
17歳教の信者ですか(-。-;)



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先程裏返していた器、ちゃんと水分が抜けてますね。



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スプーンで、気持ち山盛りになる位に詰めていきましょう。

あまりぎゅっと押し込めずに、でも中に大きな空間ができないように。



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どうでしょう?なかなかいい感じ??



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トマトの高さの3分の1から4分の1大めに盛るとちょうど良いですね。



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粉チーズとパン粉を混ぜて、



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ごはんの上にそっとふりかけたら、オリーヴオイルをたらして準備完了!

オーブンで焼き上げた後の香ばしさ、食感のサクサク感がこれで生まれます。



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フタも一緒に焼きますが、この時裏返しにして乗せないと、

アルミホイルにくっついてしまうから注意です。



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190℃の温度で、10~12分程焼いていきます。

時間が進むごとに、チーズやオリーヴオイルの焼ける美味しそうな香りが、

キッチン全体に広がってもうたまらない!


「先生に教えていただきながらですけども、
 自分なりに心を込めて、みじん切りしたり詰めたりをしました。
 きっと美味しくなってくれるとことだと思います・・・今から楽しみです(>_<)」

「我が子が楽しみでしょ?」

「ほんとに、ちょこっとした佇まいが自分の子供のような気がしますね」

「作品はみんな、自分の子どもですものね(^-^)」



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気分はすっかりクリスマス、ですね。

そしていよいよご対面の時。。



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『トマトファルシ』完成!!

添えた一枚葉のバジルがまたきれい!



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焼けたトマトのシワシワ具合もいい感じに美味しそうヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!



「でしょ?(エッヘン」

「はいっ!」


「ささ、冷めないうちに先程のディップの仕上げをしましょう!」



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フランスパンを一番美味しい5mm幅にスライスして、




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こんがりトースト♪



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粗熱を取ったら、そこにお好みの量のディップを乗せていきます。



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「おさじですくった瞬間に、トロッと軟らかい感触が伝わってきますね♪」


「おさじって可愛い言い方ですね。久しぶりに聞きました(笑)
 男子可愛いですね、今ね」



ファッ!いや、自分もうアラフォーなんで・・・可愛いなんてそんな(まんざらでもない)


これだけでも美味しそうなんだけど・・・



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ベーコンを長細く切って、



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ななめ切りに長く切ったにらを乗せたら、上にベーコンをクロスさせるように乗せます。

クリスマスだから、おしゃれに十字架風なんですね。



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にらは寝かせるのではなく、縦に置くのが最大のポイントです。

ベーコンとにらの間にわずかにスペースができているの、画像で分かるかな??



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ベーコンもただ乗せるのではなくて、少しねじってあげると動きが出ておしゃれ♪



「ちょっとしたひと工夫でね、お料理って楽しくなります。
 だんだんと広がって。ちょっとしたひと手間でね、
 それが愛情という形で伝わりますでしょ?それが家庭の温かさなのよ」



最後にピンクペッパーでお化粧したら・・・『にらとベーコンのディップ』も完成です!!




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長いようであっという間、本当にお手軽にできちゃいました。

ただただ感動
。・゚・(ノД`)・゚・。



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先生、優しく教えて下さって、どうもありがとうございます!



「とてもお上手でしたね。
 これを機会に、ぜひともまたお料理に励んでみてくださいね(^-^)/」



最後まで温かいお言葉、感激です(>_<)。

おかげさまで、我が家のクリスマスメニューの定番になりそうです。。



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さっそくかぬま部みんなでいただきましたよ☆



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[E:cat]
「ほんと見た目がきれいなんですよね。プチケーキ、デザートのような感じで。
  いただきます・・・美味しいこれ!
  ほんとにね、クリームチーズの酸味というんですか、
  しょっぱさと、あとにらがね、後から香りが来るんですけど、とっても合いますね♪」


「嫌みのない美味しさですよね。
 にら臭さが際立ってなくて、上手に、こう・・・
 フランス語でいうところの『マリアージュ(結婚)』ですよね。
 上手に結婚している組み合わせだと思いますよ」


[E:ribbon]「では私も、にらのディップいただきたいと思います・・・うん、美味しい!
  生だったので、もっとにらの臭みがドン!とくるようなのを想像していたんですが、
  にらの良い香りをほのかに残しつつ、チーズがやっぱりにらの周りにまとってるので、
  臭みも全然なく、ホントに美味しいですね~☆
  まろやかになって、チーズとほんとに合うんですね!」




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ワシもいただくぞ~い!


「・・・自分で作っただけに、美味しさもまたひとしおです・・・」


うっ、ブログの文字打っててなんだか泣けてきたよ。。



「これはね、白ワインとの相性が抜群なんですよ♪」


なんですと!今日用意してこなかったナンテコッタ・・・いやいや車だから。

でも家で作ったらぜひとも合わせたいっ(>_<)/



続いて『トマトのファルシ』、いただきましたよ☆



[E:cat]「トマトのファルシ、いただきます・・・今半分に切ってみました。
  まず色がきれいです。ご飯とは思えないような・・・バジルの香りもね、すごくいいです。
  いただきます・・・うん、なんかね、
  トマトのイメージだったんで酸味があるかなと思ったんですが、甘みが先に来てます。
  そのあとにバジルの鼻から抜ける香りと、トマト独特の味がして美味しいです。
  それで、上にかかっているパン粉とチーズが、
  程よくカリカリっとした歯ごたえがまた違って、優雅な気分になれる一品だと思います。
  そんなものがすごい簡単に、ひろぽんおにいさんでも作れるんですから、
  一般のリスナーの皆さんにもぜひ作ってもらいたいです!」


[E:ribbon]「私もいただいてみたいと思います。見た目は本当にデザートのようですね。
  いただきます・・・うん、美味しい!
  トマトの酸味が最初に来ると思ったんですけども、
  甘みが最初に来て、ごはんもすごくしっとりしていて、
  上のパン粉もサクサクな感じと相まって、すごく美味しいですね。
  私バジル大好きなんですけど、バジルとトマトの相性の良さがとても感じられますね☆」



女子部2人も、そしておにいさんも、

冗談抜きにフタの部分まで完食しちゃいました。

ほんとにかぬまの番組やってて良かった・・・こんなにも美味しい食材をいただけて、

何より米山先生という素晴らしい方と出会えたんですから!

至福のひとときはあっという間に過ぎていったのでした。。




そして・・・取材の最後に、改めて先生にインタビューさせていただきました。



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それでは改めまして、
 米山 都子 先生のお料理研究家・コンサルタントとしてのキャリアを教えて下さい。


「調理師学校を卒業しまして、それからアシスタントの時代を経まして、
 その時にフランス料理に興味をもちましてね、フランス料理の学校に行きました。
 で、帰国しましてから、食に関するお仕事をさせていただきまして、
 2005年に地元鹿沼でアトリエを構えました」



立ち居振る舞いからお言葉遣いに至るまで、非常に品のある米山先生ですが、
 元々お若いころから食に関するお仕事を目指されていたのですか?


「そうですね、うちは自営業だったんですね。
 なので両親・祖母共に忙しくてあまり手をかけてもらえなかったんですね。
 でも、すごくね、子供心に思ったのは、
 その頃は給食ってのが無くてお弁当だったんですが、
 卵焼きがね、祖母の作るものと母が作るものと全く違うんですね。
 同じ卵焼きという名前のもとで、これだけ違う味というのはいったいなんなんだろうと、
 非常に興味を持ちまして、その頃幼稚園から帰ってくると、
 確かNHKの今日の料理の再放送だったと思うんですけど、
 料理番組があって、ずーっとそれを見入っていたんですね。
 でいつかね、何かこういう仕事をしたいと思いました」



なるほど。お母様、それからおばあ様の味というのが、
 先生の活動の原点になっているということなんですね。


「そうですね、はい」



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続きまして、『ア・ターブル』さんの主な活動内容を教えていただけますか?

「まずはお料理教室ですね。
 お料理教室というのも、通り一辺倒なものではなくて、
 例えばですね、これから冬になりますけども、冬には大根と白菜とおねぎ、
 夏にはおナスにきゅうりにトマト・・・たくさんね、いただくと思うんですね。
 やっぱりこれは土地柄だと思うんですね。そういうものを、
 いかに切り口を変えて皆さんに喜んで召し上がっていただけるかというようなお料理、
 そういうのを提案していきたいと思っていますね」



先生は鹿沼ご出身ということなんですが、生まれ故郷という部分も含めて、
 いずれはこの鹿沼にこういった拠点を築こうと考えていたのですか?


「はい。鹿沼は、食材がとても豊富なんですね。でもね・・・地味なんですよ。
 それをね、どうにかして、おしゃれな形にしてお届けしたいなという想いはあります」



『ア・ターブル』さんの印象的な名前、これを名付けた意味や込めた思いというのは?

「『ア・ターブル』ってのはね、
 フランス語でね、「ごはんですよ」っていう意味なんですね。
 直訳すると「テーブルへ」ってことなんですけども・・・ご飯が出来上がりますとね、
 日本のお母さんが普通にね、なんとなく家族の皆さんに向かってこう、
 ご飯ですよ!って温かく呼びかけますよね。
 それがフランスですとね、ママがテーブルをコツコツとたたいて、
 「ア・ターブル!」って叫ぶんですね。それがご飯ですよという合図で、
 家族が集う、そういう暖かいネーミングがいいなと思って付けました」



正しくこちらの活動内容を一言で表しているんですね。

「そういうふうに願ってます。はい。」


お料理教室について教えていただきたいのですが、いくつかコースがあるようですね?

「まずですね、お料理教室の方が『おもてなしのお料理」』のコース。
 こちらはオードブルから、日常のフルーツを利用して簡単にできるお菓子まで、
 一貫してコースで作りますね。ですからお客様がいらっしゃった時に、
 味をそのまま再現していただけるというコースですね。
 あとは『日々の食卓』といいまして、お料理を、例えばお出汁の取り方から、
 一つ一つきちんと学びたいという方のために、基礎のお料理教室があります」

「パンの教室の方は、『ギフトパンのアトリエ』と『パンビギナーズ』
 というふうに分かれておりまして、『ギフトパンのアトリエ』の方は、
 私が提案しております、大切な人に贈りたいパンというのをテーマにしまして、
 人に喜んでいただけるパン、パン屋さんに売ってないパン、
 けれども、相手の方の顔を思い浮かべて、
 こんなパンがあってこういうものを持っていったら、
 こんなふうに喜んでくれるかなというパンをイメージして作っております。
 それは、日本の季節感を取り入れたり、行事を取り入れたり、
 完全に私のオリジナルのパンです」



今お話をお伺いしていて、パンというジャンルにひときわこだわりをお持ちのようですが、
 その理由をもう少し詳しく教えていただけますか?


「理由ね・・・(笑)。なんだろう(笑)。
 ちょっとね、難しくなるかもしれないんですが、パンていうのは外来文化なんですね。
 ですから、それだけ自由に遊べるという部分がありますね。
 パンが主食の国というのは、
 例えばご飯1つをとっていただいても分かると思うんですが、
 主食の美味しさを、お米自体の美味しさをとことん追求しますよね。
 で、フランスとか欧米であっても、
 パンの形・・・バケットならバケットという1つの定義がありまして、
 その美味しさを追求すると思うんですけども、日本に入ってきたパンというのは、
 日本独自に消化されて、例えばお惣菜パンであったり、菓子パンであったり・・・
 これは外来文化だからこそこだわりが無くていじれる部分なんですね。
 そこにね、すごくね、大きな可能性を感じてます」



元々主食として文化を持っている方々ですと、
 逆にそういった発想が浮かばないということなんですね?


「そう思いますね。美味しさのみを、究極のみを追求してしまうと思うんですね」



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お料理教室に来られる皆さんは、ご家族、それから友人の方々に、
 自分なりのおもてなしをしたいからというお心を持って来られる方が多いんですか?


「そうですね、そういう方が多いですね。
 あとは、なんといっても身近な食材で手軽に、あぁこういった変化ができるんだという、
 そういう事が知れる手軽さが続いている理由かなと思います。
 作りやすい、そして手近な材料でできる。
 ふた手間をかけるのは大変ですけど、大切な家族のためならひと手間はかけたい。
 それで食卓が楽しくなったらとても自分もハッピーになる、そういった形だと思います」



私のような男性の方も、ちらほらいらっしゃるという感じですか?

「そうですね、ちらほらいらっしゃると思います。
 あくまで推測なんですが、40代から60代の方が多いかしらね。
 ご自分でご興味がおありになって、時間に余裕を持てる方たちだと思います。
 お料理に興味を持たれる男性が増えるというのは、とてもね、嬉しいことです」



体験された方々の反応、お声はどうですか?
 鹿沼という地にあって、隠れ家的な意味にも感じる魅力的な場所だとも思うのですが。


「あのですね、非常に安らげると。
 あとは雰囲気も含めて、癒しの場というお声をいただくと嬉しいですね」



今は冬ということで、若干寂しくはあるのですが、
 また暖かい時期になるとまた情景が変わりますよね?


「はい。今ちょうどね、艶やかな紅葉から落ち葉になりましてね。
 これから冬枯れの冬木立になりまして、4月の末くらいに山桜が咲きますので、
 その頃が芽吹き時ですごくきれいですね。
 そうすると3月くらいから下草でよもぎが出てくるんですね。
 で4月の頭に土筆が出まして、1つ1つが食材になるんですね。
 でそういったものもね、コースに取り入れております。
 西洋ハーブに関しては私が種を蒔きましたけど、
 よもぎと土筆に関しましては、自然発生ですね。鹿沼の豊かな自然です。
 おひなさまの時期が過ぎた頃によもぎがほんのちょっと芽吹いてくるとね、
 『あぁ、春が来たんだな』って印象をね、とっても強く持ちますね。
 でこのよもぎをね、今年は何にしましょうか?ってところから始まりますね。
 よもぎもね、パンに入れても美味しいんですよ!」



和菓子的なイメージの強いよもぎですけれども、そういった形でも使えるんですね。

「あのね、フランスパンに入れても美味しいですよ。
 パンって意外とアクの強い物も合うんですね。
 イタリアなんかだと、ちょっとほうれん草をはさんでパンを作りますでしょ。
 ほうれん草も意外にアクがあるものですから、
 だったらよもぎも作れるなと思って作ってみました」



ぜひとも季節になったら食してみたいです(笑)
 では、実際に教室を体験した方から何か印象に残ったお声はありますか?


「皆さんおっしゃるのが、HPのお写真がきれい過ぎて、
 私にはできないんじゃないかとか、お料理自体が難しいとか、特殊とかね。
 日常からかなりかけ離れた素材を使っているのではないかって、
 そういうふうにお思いになる方が多いんですが、
 実際に体験にいらっしゃると、こんな方法でこんなに簡単にできるのかとか、
 こういう取り合わせがあるんだっていう、取り合わせの意外性とか、
 そういったご意見をたくさんいただきます。嬉しいですね」



お料理教室に通われたことのない方だからこそ、
 先生のお教室に来てほしいという思いもありますか?


「それはあります!実はですね、数年前になるんですけども、
 それまでお料理をあまりしたことのない奥様が、
 日々の献立に困られていらっしゃったことがあるんですね。
 で、その方のレッスンで最初にゴーヤを使ったんですね。
 ゴーヤもご存じなかったんです、その方。
 私も最初は続くか心配だったんですけども、3年経った時に、
 「先生、私、料理の楽しさに目覚めました!」っておっしゃって。もう今ね、7年目です」



3年通われて、そういった長い時間を経てのお言葉ってのはまた重みがありますね。

「あのね、最初の1年くらいでお料理の楽しさには気づいていたみたいなんですけども、
 レシピ通りにお家で作ると、ご主人がお喜びになるので、
 それでお作りになっていたんですけども、3年目になった時に自発的に、
 自分でね、次は何が習いたいってのが出てきたんですね。
 そこがすごい進歩だと思いますね」



では、お教えになるお献立というのは先生がお考えになるのは当然ですけれども、
 生徒さんのご要望も聞いてお考えにもなるということですね?


「生徒さんは、やはりお料理が好きな方が多いですからね。ご本とかをご覧になって、
 『あ、こんなお料理を作りたいないつか』ってのがおありになるんですね。
 でも、本だけだとちょっと不安だから、
 こんなものを私はいつか作ってみたいんですけどってリクエストをいただくんですね。
 でそれをね、ご家庭で作れるように私が落とし込みまして、皆さんに作っていただきます」



やっぱり先生のフレンドリーなお人柄があるからこそ、
 生徒さんたちも忌憚なくご自分たちの要望を言えるのかなと思うのですが、
 こちらのお教室をきっかけに皆さんがよりお料理への興味を増していくっていうのは、
 このお仕事をされていて一番のやりがいなのではないですか?


「はい!本当にそう思います。
 すごくおもしろいのがね、最初お教室にいらっしゃいますでしょ、
 で3ヶ月くらい経つと皆さんハーブを育て始めるんです。
 次に包丁を買いたいと。次にお鍋なんです。
 面白いことに皆さん同じ順番なんですねこれが(笑)」



興味から自分で道具をそろえたり、食材を自分で育てたりっていう、
 お料理をきっかけにして趣味の世界が広がるっていうのは本当に素晴らしいですね。


「自分の好きな物から、
 日々の豊かさにつながるっていうのは本当に素晴らしいと思います」




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お料理を教える上で思うこと、日々考える想いはどういったところにありますか?

「楽しんで作ることですか、やはり。
 リラックスして、楽しんで作ることですね。
 教えていくことで思うことは・・・ここでしっかり覚えいって欲しい。
 だから教室の中で失敗してくださいと。失敗するとお家に帰って失敗しないです。
 初めて作るものですから、当然上手にできなくて当たり前ですので、
 そこをね、失敗を恐れずに自分のやり方でやっていって、
 そうすると、あ、この時はこうした方がいいと必ず学びがあるものですから、
 それをとにかく大事にして欲しいですね」



上手くできた時よりも、失敗した時の方が印象に残りやすいですものね。

「そうですね。でもね、すごく面白くて。
 やはり毎日毎日やってますとね、その曜日ごとの生徒さんの特長がありまして、
 あ、このクラスはお菓子が苦手とか、このクラスは泡立てが苦手とかあるので、
 自然にこちらもチェックしてるんですね。
 毎回同じメンバーという訳ではないんですけども、
 やはり曜日を選んで来ていただいてるんですが、
 ご都合の良い日は皆さん一定になってしまうものですから、
 結果的にそれぞれの曜日に特徴ってのがあるんですね(笑)」



先生なりに、生徒さんたちの特長をふまえて教えるというテクニックも大事だと?

「はい。レシピはあくまで標準であって、それを目安・・・たたき台にして、
 それぞれのご家庭の味を作ってくださいっていつもお話ししてるのですが、
 ここで作っていても、例えば大さじの砂糖や塩、
 こういうふうに計るんですよっていくらお伝えしてもね、
 その方のクセってのがどうしてもあるんですね。
 なので、例えば大さじ1にしても、そのクラスによっては、
 ちょっと少な目とか気持ち多めにしましょうねっていうのを、ちょこっとそえますね(笑)」



そうやって和気藹々とやられているからこそ、覚えも早いのではないでしょうか?

「そうですね・・・やっぱり楽しくないとね。はい(笑)」


コースごとの料金とご予約方法について教えていただけますか?

「『ア・ターブルのおもてなし』が月1回で7000円。
 『日々の食卓』が月1回で5000円。
 『ギフトパンのアトリエ』が月1回で6000円。
 『パンビギナーズ』がやはり月1回で5000円です。
 HPか、もしくはお電話でご予約いただく形になります」





ここで、取材前にお教室を終えたばかりの生徒さんがいらっしゃいましたので、

お声をお聞き下さい(^-^)



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●宇都宮からお越しの黒崎さん(画像右側)


「私は今回は3度目です。
 ちょっとおしゃれなお料理教室を探していて、HPで先生のお教室を知って、
 自宅からすごく近いということもあって申し込みました。

 レッスンも先生は常に材料をこだわりぬいていて、
 普段のうちの冷蔵庫の中では、これとこれは組み合わせないだろうなっていうものが、
 先生の所に来ると組み合わせがいつも上手にされていて、いつも食べてびっくり、
 『えっ、これとこれが合うんだ』っていうような感動をいただいてます。

 今まで自宅で作っていたお料理と全然違うものがテーブルに並ぶようになったので、
 その日に限っては、子供たちが『今日はお料理教室行ったんだ?』
 ってちゃんと分かってくれるんですよ(笑)。
 月に1回なんですが、家族もとても楽しみにしています。

 レッスンするお教室の中もそうなんですが、レストランの厨房のような感じで、
 器具も一流のものがそろっていて、すごく作りやすいです。
 すごく考えられてお教室の中が配置されているのと、
 あと食事をいただくところは・・・ピンクっていうのかな、
 サーモンピンクのような淡いお色でテーブルコーディネートされていて、
 そこから見える外の景色はほんとに自然がいっぱいで、
 まるで軽井沢のお料理教室にきちゃったって感じですね。

 自分の知らない食材ですとか、調味料を教えて下さったり、
 本当に丁寧に、言葉一つから、どういう意味なのか、
 それはどういうことなのかというこ とを丁寧に教えて下さって、
 はしょってるお料理教室っていうのではなくて、
 1から自分で作れるようになれる素晴らしいお料理教室だと思ってます」




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●下野市からお越しの和田さん(画像左側)


「私は初めてです。今日はおもてなしのお料理コースを教えていただきました。
 クリスマスに向けてということで、メイン料理とオードブルなど4種ですね。
 どれも最後に試食がある訳ですが、そちらをいただいた時には、
 全てレストランでいただくような素晴らしいお料理ばかりでした。
 自分で作れるんだってことを先生が身をもって教えて下さいましたので、
 びっくり仰天の一日でした(笑)。

 中でも、『エリンギ茸のローズマリー風味』というのがとても気に入りまして、
 すぐにでもこれは作れるなって。
 私も主人もワインをいただいては、その度におつまみになるものが、
 生ハムやチーズってのは当たり前だったんですけども、
 今日いただいたこちらの前菜はすぐに作れるし、
 とても手軽なお料理だったのでぜひ今晩にでも試してみたい一品でした。

 主人も、私がこちらに伺うのは楽しみにしていまして・・・。
 今日は行ってきますということで、『はいどうぞいってらっしゃい』と送り出されましたので、
 私が美味しいものをいただいて帰りますというのを、主人は承知しております(笑)。
 
 車でまいりまして、最初にびっくりしました。
 ここが教えて下さるところなんだって言われて、えーっ、って意外でしたし、
 あと中の雰囲気もとっても素敵だったので、
 とても良い気分のお料理の時間を過ごさせていただいています。
 
 今日は体験ということでしたが、
 このままお仲間に入れていただきたいということを先生に申しあげました。
 フレンチの専門家というのも承知しておりますし、
 お料理全般に対しての知識だとか、これはなんですか?ってお聴きすれば、
 必ず的確な答えを頂戴できますし、今日一日参加してみて、
 大変立派な先生を見つけて良かったと自分で思っております。

 優しい気持ちになれる時間を与えていただけるのと・・・
 私自身、食いしん坊で良かったなと思っております(笑)。
 美味しいものをたくさん・・・ではないですが、
 色々なものを少しずつ頂戴できるのが人生の楽しみだと思っておりますので、
 これからもそういったことで、知識だとか友達関係だとかを、
 こちらのお教室でいろいろ広げていきたいなと思います」




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黒崎さん、和田さん、ありがとうございました。

それでは再び米山先生のインタビューに戻りましょう(^-^)/




■先生はこれまで数々のお料理を考案されてきていますが、
 新しいお料理のアイディアが浮かぶ瞬間っていうのはどのような時なのでしょうか?


「いろんなことがあるんですけどね。
 例えば旅行に行って、新しい素材を見た時ですね。
 あとは、ヨーロッパに行くと、マルシェ(市場)というのがありますけれども、
 そういうところでたくさんの素材をね、
 マルシェっていっても道にずーっと1キロくらいあるところが多いものですから、
 つらつらつらつら見て歩く。そうするとね、
 あ、前のお店ではこの素材があって、このお店ではこんな良い素材がある、
 そこを足していくとこんな良いものができるわってのがあったり。
 あとは地元の食材ですとね、例えばすごく和の食材であったら、
 まるっきり正反対のものを合わせて考えてみるとか、
 自分の引き出しの中で足し算引き算をやっていきますね」



通り一辺倒な考えだけではなくて、
 いい意味での和洋折衷なども取り入れるですとか、考え出すと止まらない感じですか?


「一番ね、メニュー開発とか新商品開発で考えているのは・・・ゼロ地点。
 振り子で言えばゼロ。車で言えばニュートラル。頭を柔軟にすると。
 それでものを考えていくと、すごくこう、ミスマッチのような材料も意外と浮かんできて、
 でもやってみるととても仲良しじゃない?って発想が出てきますね。
 要は、頭の引き出しの中の組み合わせをする時に、
 どれだけ考え方に柔軟さがあるかということだと思うので、1つのことに凝り固まらない。
 料理に関して、素材の組み合わせに関しては柔軟な気持ちで対応してます」



柔軟な考えというのは、お料理以外の部分でもとても大切ですよね。

「はい、そう思います。ちょっと難しいですけどね、お料理以外の部分は(笑)」


先程のお話しの他に、これまで良かったこと、
 印象に残っていることを改めて教えていただけますか?


「他に嬉しかったこと・・・例えばですね、このシュトーレンなんですけども、



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 最初ね、パン教室でシュトーレンをやりましょうって言った時に、
 皆さんあまり良い顔なさらなかったんですよね。
 私理由が分からなくて、どうして?って聞きましたら、
 『だって、なんか口に油が残って重いじゃない?なんか高いばっかり高くてって』
 って意見がすごく返ってきて、それも私理解できなかったんですけども、
 でもとりあえず私シュトーレン大好きなので(笑)、やりましょう!って言ってやりましたら、
 参加して下さった方が、『シュトーレンってこんなに美味しいものだったの!』
 っておっしゃって下さって。
 なので、何でもそうですけど、きちんとしたものを使ってきちんとした手順で作れば、
 ちゃんと美味しくできるってお伝えできた時がすごく嬉しいですね」



生徒さんたちが元々お持ちのイメージを覆すってのも、
 先生ご自身爽快なんじゃないですか?


「(笑)ちょっとうれしいですね。えっへん!って感じですね(笑)」


でも、そういった嬉しい言葉をもらえると、
 それまでの苦労が全て吹き飛んでしまいますね。


「あまりね、私は苦労って思ってないんですね。
 ある方が仰っていたんですけども、
 『プロというのは、その道で苦労ではなくて、日々努力していると感じられる人』という、
 そのお言葉が私大好きなんですね。だから苦労と感じたことは一度もないんです」



■苦労と感じてしまうとお料理の味にも悪影響が出てしまいそうですね。


「苦労はちょっと重くなっってしまいますね。軽やかがいいですね」



■今満面の笑みがこぼれていますけれども、
 最後にこの『I[E:heart01]かぬま』をお聴きのリスナーさんへ向けてメッセージをいただけますか?


「今ですね、今年の4月から来年の3月までなんですけれども、
 日本テレビさんの・・・50年間続く長寿番組の『3分クッキング』、
 それのテキストの方に、『パンのある生活』と題しまして、
 毎月粉と水分と油分を変えたレシピを連載しております。
 ちなみに今月12月はね、『かぼちゃと小豆と甘酒をつかった杜氏のパン』なんです。
 ほかほかの蒸しパンなので、ぜひご覧になってみてください。
 
 また、来年2月の11日になりますが、東武宇都宮百貨店さんで、
 『ギフトパンとフルートのコラボレーション』のイベントを開催致します。
 かんぴょうを赤ワインで煮て、ちょっとチョコレートをかけた、
 県産品を使った新しいお菓子もお披露目しますので、ぜひお出かけ下さい」



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(画像はチョコレートをかける前のものです。とっても美味しかったですよ!)


「お料理は非常に身近なもので、
 いかに生活を豊かにするかというふうな、愛情につながっていきます。
 ぜひ『ア・ターブルの』体験レッスンにいらしてくださいね。
 心よりお待ちしております」



■米山先生、本日はお料理教室も含めて、本当にありがとうございました。


「私も楽しかったです。ありがとうございました」



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最後にお写真、ご一緒させていただきました。

(三角巾で髪の毛ペシャンコなのはご愛嬌です)



米山先生のお料理教室、本当に本当に楽しかったです。

おじゃまする前は、上手くできるかな、

どんな取材になるかなって不安があったのが正直なところですが、

明るくフレンドリーな米山先生に助けていただいて、

半日の時間が光の速さで終わっていました。


ぜひとも『I[E:heart01]かぬま』を聴いてくださっているリスナーの皆さん、

部ログをご覧くださっている皆さんにも、今回のレシピに挑戦してもらいたいな。

特に営業なんかで車で運転されながら聴いてくださっている、お父さん世代の方々。

日頃の感謝をこめて、奥様、そしてお子さんや親御さんへ、

手作りの真心込めたお料理、プレゼントなさってはいかがですか?


クリスマスのこの時期はもちろん、クリスマス以外でも!

きっと新たな家族の発見があるはず、ですよ。







[E:clover] 米山 都子 先生 [E:clover]


■服部栄養専門学校卒業後、調理師学校のアシスタントを経て、
  辻調理師専門学校フランス校卒業。
  エコール・リッツ・エスコフィエ、ル・コルドンブルーにて製パン基礎を修得。
  仏1つ星レストラン BIO・ブーランジェリー MOFショコラティエ等にて修業。
  2005年に東京・栃木にて料理とギフトパンのアトリエ『ア・ターブル』を主宰。
  パンブティックにてギフトパン販売、料理教室の講師、
  鹿沼商工会議所や大手食品メーカーへのコンサルティングなど、多方面で活躍中。




[E:clover]食のアトリエ ア・ターブル[E:clover]


住所:鹿沼市白桑田534-1

Tel&FAX:0289-62-1115

HP:
http://a-table.jp/



お料理教室の体験レッスンの申し込みなど、詳しくは上記HPをご覧ください。








それでは、また。